桜空「ぁ・・・・・が・・・・・」
ぶらん・・・・・
桜空「・・・・・」
(桜空の腕がぶらんと下がる・・・・・
力の差がありすぎる相手に大しての抵抗としては、よくここまで頑張った、といったところか・・・・・
だが、捕らえてしまえばもう八咫烏の手中にあるも同然・・・・・)
>>390
霞鴉
「さて……それじゃあ、firstのリーダーを一名、八咫烏の巣へご招待しよう。」
霞鴉は意識を失った桜空を担ぎ上げ、そのまま路地裏の闇へ向かって歩いて行くと、霞鴉が展開していた濃霧が晴れ、ものの数分で全て消え去る……後には隅影の仕掛けた爆弾による建物の倒壊を聞いて駆け付けたパトカーや消防隊の者達が崩れた建物から生存者を探したり、付近の交通整理を行うが、誰一人として霞鴉達の事を見付ける事は出来なかった……
狼谷
「………これは不味い事になったな………」
うまく行けば、六日後の八咫烏による日本列島の地獄化を阻む事が出来る筈だったのだが……作戦の要である桜空が八咫烏に……それも、三羽鴉に捕まってしまった事で計画は瓦解した……
狼谷は八咫烏の情報網を使って氷華の動向を伺うべく現場に現れたものの、桜空が捕まった事で、苦しそうに呟く。