桜空「だから悪人を一人残らず消し去る為に一般人でも巻き込む、か・・・・・随分とご立派な正義だなぁ・・・・・?」
(桜空は、氷華の過去には心の中で少し同情する・・・・・
自分だって悪人に家族を奪われ、姉は今でもどこで何をしているのかわからず、生死すら把握出来ていないからだ・・・・・
だが、悪を滅ぼす為に一般人を巻き込むというやり方は、桜空は断じて納得出来ない・・・・・)
「お前のやってることは、ただの身勝手な自己満足だ、笑わせるな、悲劇のヒロイン気取りが・・・・・」
>>405
氷華
「犠牲無くして正義は成り立たない。
罪無き命を奪うのは私としても本意では無い……けれど、犠牲を躊躇い何も成せないぐらいなら……私は進んで犠牲を払う。」
氷華の発言に嘘や偽りは一切無い。
これから拷問の末に、どの道相手を生かして帰すつもりが無いのが逆に功を成しており、桜空への冥土の土産としての最後の情からか、本音で話をしている。
氷華
「理解されない考えだと言うことも、独善的な考えだと言うことは知っているし、悪にも等しい事を成そうとしている自覚もある……だから……私の理想の未来では私も存在していないし、存在していてはいけない。」
元々は誰も傷付かず、苦しまず、悲しまない世界を理想としていた氷華がこの考えに至るまでにいったいどれだけの苦悩が、絶望があったのか……
桜空の言葉に対して、否定するどころか、それらを肯定した上で、自分の理想の未来であるにも関わらず、自分という存在は必要ないとまで断言して見せる……