>>404
氷華
「……悪魔?
……それは貴方達のように私欲のために社会を乱す者の事でしょう?」
氷華は自分を悪魔と蔑む桜空の言葉を聞くと、魂まで凍てつかせるような冷たい瞳で桜空を見据えながら、私欲のために世を乱す悪人達の方こそ本当の悪魔だろうと言葉を返す。
氷華
「……私の家族は悪によって奪われた。私は生まれつき強い力を持っていながら……戦う事すら許されなかった……」
氷華は右手に心拍計を持ちながら、自分の家族が悪人の手によって奪われた事、自分は華族が襲われている時に駆け付けて戦うことすら許されなかった事を口走る……
桜空「だから悪人を一人残らず消し去る為に一般人でも巻き込む、か・・・・・随分とご立派な正義だなぁ・・・・・?」
(桜空は、氷華の過去には心の中で少し同情する・・・・・
自分だって悪人に家族を奪われ、姉は今でもどこで何をしているのかわからず、生死すら把握出来ていないからだ・・・・・
だが、悪を滅ぼす為に一般人を巻き込むというやり方は、桜空は断じて納得出来ない・・・・・)
「お前のやってることは、ただの身勝手な自己満足だ、笑わせるな、悲劇のヒロイン気取りが・・・・・」
>>405