>>419(桜空)
氷華
「…………!!?
……気が変わった、一日だけ時間をあげる。
今日の一日を使って自分の身の振り方を考えるといいわ。
賢明な判断が出来るようになる事を祈っているわ。」
氷華は相手の名を聞いて確信した。
彼は……自分の弟の桜空であると……だが、彼は自分達から全てを奪った者と同じく、他者から搾取し、私欲を満たす"悪"に堕ちてしまったと言うことも同時に知ってしまった……
自分は彼を拷問にかける事は出来ない……
氷華は生成した氷のペンチを二つとも蒸発させると、桜空の近くから離れ、そのまま彼に自分の顔を見せないように背を向け、一日だけ考える時間を与えると言うと、振り返ること無くそのまま退室しようとする。
桜空「お楽しみは後で取っておくってか・・・・・本当にタチの悪い奴だな・・・・・」
(桜空は、氷華の心の内などわかるはずもなく、自分に時間を与えたのは、拷問という楽しみを後で取っておきたいからという解釈をする・・・・・
唯一、桜空が変わりすぎてしまったことがあるとするならば、このような歪んだ考え方をしてしまう、という点だろうか・・・・・)
>>420