悠矢「・・・・・はいよ、まぁ、あんま無理しないことだね」
(氷華の何かを悟ったのか、珍しく相手を気遣うような発言をする・・・・・
悠矢からすればこの程度の任務は御茶の子さいさいだ・・・・・
だが、どうも氷華の心情も気にはなるところ・・・・・)
>>425
氷華
「ええ、気遣い感謝するわ。」
氷華は微笑んでそう応える。
だが、葛藤の末に完全に心が死滅してしまった氷華の浮かべる笑みは、親しみを感じたから出たものではなく、単に顔が人間であった頃の氷華の名残として笑みを浮かべているだけであり、その笑顔からは何の感情も伝わって来ない……
指示を伝えた後、そのまま氷華は再び通路の奥に向かって歩き出し、緋染の前からも姿を消す……この時をもって、氷華は完全に人間である事に決別し、人の形を成した氷のような存在となる。
地獄が作り出されるまで残り6日