>>423(回想)
薫
「………Zzz……」
桜空の眠るベッドの傍に置かれた椅子には薫が座っており、両手を膝の上で重ね、壁に背中を預け、カーテンの隙間から射し込む日の光を浴びながら静かに眠っている。
悠矢「・・・・・さぁて、ちょっくら潰しに行きますか」
(首をコキコキと鳴らしながら、肩をぐりんぐりんと慣らすと、そのまま目的地へと向かう・・・・・
さすがに悠矢も、この時はまだ氷華が以前と変わりすぎてしまったことに気づいていなく、まだ前の方が人間らしさがあったと知ることになるのは、これからだった・・・・・)
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桜空(幼少期)「・・・・・うっ・・・・・ぅ・・・・・」
(意識が戻ると、ぼんやりとだが部屋の天井が見え始める・・・・・
そういえば、自分は何をしていたのだろうか、記憶が朧気でちゃんと思い出せない・・・・・
わかるのは、体のあちこちが痛み、酸素マスクをつけていても息がまだ苦しいほどだということである・・・・・)
紀「これだけの人数を集めておきながら、やることがたった一人の、さほど役にも立たないリーダーの救出ですか・・・・・この組織はまた随分と時間に余裕のある方々の集まりのようですね?」
(たった一人の人間を救うためだけにこれだけの人数を招集する必要があったのかと異議を唱えながら、他のメンバーを見るとよほど時間のある人間の集まりで出来た組織なのだろうと、他のメンバーを見下すような発言をし始める・・・・・
そして「これだけ集めたら、どれほどのメンバーを無駄死にさせるかわかったものではないですねぇ・・・・・」と吐く
紀自身、狼谷が八咫烏をスパイしているメンバーだったことについては意外でもなかったのか、特に言及はしない)
>>430、431