桜空(幼少期)「ありがとう、先生・・・・・」
(時折見せる、大人びた雰囲気を纏った悲しみが詰まった表情・・・・・
純粋に子供らしい一面がある一方で、忘れられない、忘れてはいけない悲しき過去を背負うことになった人間の面を併せ持つ桜空は、この時点で強い人間になりつつあったのかもしれない・・・・・)
【8年後、山荘のアジトにて…___】
桜空「・・・・・参ったな、あまり死人が出たら困るんだがな・・・・・」
(そう言うと、椅子から立ち上がり「何が望みだ・・・・・?どうしてここがわかった・・・・・?」と、相手に言葉を返す・・・・・
こんな人里離れた山奥の山荘を、存在は知っていても確実に犯罪者が隠れ家にしていると判断できるのは事前に何らかの情報を得ている人間に限られる・・・・・
ましてや、いきなり突撃してくるとなると確実だろう・・・・・)
>>447
鴉狼
「八咫烏の俺がここに来たって事が何を意味しているかぐらいわかるだろ?……悪人退治に決まってんだ……ろ!!」
《ゴオッ》
古来より日本を影から支えて来た秘密結社である八咫烏の情報網は途方もなく広い。その天に張り巡らされたような緻密な情報網を活かして現れた鴉狼は右腕を桜空に向けて振るうと、鴉狼が右手に纏わせていた風が鱧ののような切れ味を持った風の刃となって桜空に向かって放たれる。
話し合うつもりは無く、十二鴉として始めから桜空を消し去るために現れた……仲間をあっさりと倒され、銃弾や剣撃を避けたところを敢えて見せたにも関わらず、一切動揺していない胆力には少し感心したものの、それは単に見た目通りに戦闘経験に乏しいからか、それとも底抜けに能天気なだけなのかはまだわからない。