>>33
>>43
氷華
「外した……か。
けどこれで時間はある程度稼げる。」
【氷蓮六華・頞部陀 群氷千刃】
投げ付けた氷槍が避けられるものの、氷槍が着弾した箇所が凍結して形成された氷塊が周囲へ弾け飛ぶようにして無数の氷刃が射出される。氷塊から放たれた氷刃は全て自転車の漕ぎ手に向けて拡散しており、その氷刃に当たった相手の体を凍結させて動きを止めて転倒させる事で商店街へバラバラになって突進しようとしていく集団を無力化させようとする。
端から見ると地面に刺さった氷槍が潰れて氷の塊となり、その氷の塊が更に破裂したかのように弾けているように見える異様なものとなっている。
氷華は自分達の足場として生成した氷塊に乗って高速で飛行しながら、これまでの様子から彼らの声の中心にいる、この集団のリーダーであると思われる不安一人に視線を定め、より強力な一撃を放つために右手の黒い革手袋を取りながら距離を詰めて行く。