桜空「瞬間移動・・・・・とまではいかないがな・・・・・」
ゴッ・・・・・!
(遠くへの移動ではなく数メートル範囲であればすぐに移動のゲートを出現させることが出来るのか、今度は相手の顔の前まで移動し顎を殴りつける・・・・・
桜空は戦闘能力こそ低けれど、その分能力で工夫して戦うタイプである・・・・・)
>>452
鴉狼
「……ッ!
ハッハッハッ!餓鬼にしては、なかなかに肝の座った奴じゃねぇか……!」
桜空に向けて放った風の刃を先程と同様に回避されると、相手が移動系の能力者である事が確定し、目の前に移動してきた相手の拳が鴉狼の顔に直撃するが、その際に相手の腕を右手で掴み、桜空が移動した際に一緒に転移出来るようにし、
瞬間移動系の宿命と言うべきか、衣服を身に付けたまま移動する事が可能であることから相手が移動する際に直接触れているモノも一緒に転移されると言うことを早くも鴉狼は把握し、それに応じた戦闘スタイルにしている。
鴉狼
「なら………コイツはどうだ……!!」
《ゴオォォォォォォォォォ》
鴉狼は右手で桜空の左腕を掴みながら、左手に風を集束させ、それを桜空に向けて突き出すことで局所的に暴風を巻き起こし、風圧の塊を桜空の腹部に叩き付けようとする。
鴉狼がこれまで見てきた悪党達の中で銃や剣が通じない自分に対して怯えない者は存在せず、それどころか素手で自分に挑みかかって来た桜空の事を素直に称賛している……だからこそ、子供であるからと手加減などせず、本気で潰そうと考えている。