>>451
鴉狼
「!!!」
桜空に向けて放たれた風の刃が彼の居た場所を切り裂き、そのまま前方の壁をも切り裂き破壊するものの、攻撃が当たる寸前で桜空の姿が消えた事に驚き、周囲を見渡してその姿を探していた隙を突くように繰り出された桜空の蹴りが鴉狼の背に直撃し、鴉狼が大きくよろける。
鴉狼
「そうか……お前の異能は瞬間移動系か……!!」
《ゴオッ》
よろめいて体勢が崩れたものの、即座に背後に移動した桜空を見て、相手の異能が移動系のものである事がわかると、強く睨み付け、再び桜空に向けて無数の風の刃を放ち、今度こそ桜空を切り裂こうとする。
空気抵抗を活かした自動回避が反応しなかった事から超スピードでの移動や、高速での攻撃では無く、桜空から受けた蹴りも軽かった事からあまりダメージにはなっていないものの、まさか逃げるどころか自分に向かって来るとは思わず、桜空の勇気に気付き始めている。
桜空「瞬間移動・・・・・とまではいかないがな・・・・・」
ゴッ・・・・・!
(遠くへの移動ではなく数メートル範囲であればすぐに移動のゲートを出現させることが出来るのか、今度は相手の顔の前まで移動し顎を殴りつける・・・・・
桜空は戦闘能力こそ低けれど、その分能力で工夫して戦うタイプである・・・・・)
>>452