>>524
八咫烏の男
「……………………。」
圧倒的な人数差に加え、完全武装に身を包んでおり、量でも質でもかなりの力を持った部隊であり、このまま交戦すれば丸腰に等しい桜空では瞬く間に蜂の巣にされてしまっていただろう……
そんな中、男は数秒の間じっと桜空を見た後、部下達に指示を出す。
八咫烏の男
「ああ、それもそうだな。
おい、お前ら、銃を下ろせ。」
ソファーに座ったまま、男は右手を挙げて部下達に銃を下ろすように命じると、鴉達は抵抗や反論を一切すること無く大人しく銃を下ろす。
フルフェイスのヘルメットを被っているため、表情がわからず、鴉達の真意や、考えていることが読めない……
これが罠であるのか、それとも何か別の策があるからなのかはわからないものの、桜空を見て、男がやり方を変えたと言うことだけは明らかになっている。
桜空「・・・・・何のつもりだ?」
(銃を下ろせという命令と共に後ろの鴉達が銃を下ろすのを見ると、一体何をするつもりなのかがわからず、正直、恐怖すらわいてくる・・・・・
こちらとしては蜂の巣にされずに済んだのはいいものの、相手側が何を考えているのかがまったくわからないというのは、かなり不気味である・・・・・)
紀「水だったり虫だったり、忙しい人達ですね・・・・・」
(挟みうちにされてしまった以上、素直に逃がしてくれるわけもなく、こうなったらある程度戦ってなんとか凌ぎきるしか道は残されていない・・・・・
「貴方は私が戦っている間に隙を見て任務を続行し続けなさい」と、中川に命令する・・・・・)
>>526、527