桜空「・・・・・」
(桜空は、消滅してゆく巨大蜈蚣を見ると、目を閉じて合掌する・・・・・
かつて、大切な人から教わった、命の大切さ・・・・・
例えそれがどんなおぞましい化け物であろうと、一つの命に変わりはない、桜空はどこまでも優しい考え方の悪人だった・・・・・)
桜空「・・・・・さて、どうしたものか・・・・・
(しばらくして、近くにいた水鴉を見ては、巨大蜈蚣との死闘が終わったばかりなのに、もしかしてまだ戦わなければならないのだろうかという、疲労困憊の表情で上記を呟く・・・・・
「お前も八咫烏のメンバーなんだろ?」)
>>597
>>中川
《ガラガラガラガラガラガラ……》
水鴉
「嘘だろ………と、とにかく此処は逃げるしかない………!!!」
少しずつ体が崩れ、消滅しながらも暴れ回る巨大ムカデによって通路や広間が崩れ始め、大小様々な瓦礫や砂利が落ちて来る……
蟲鴉は意識を失ったまま、落ちて来る瓦礫の山に押し潰されて絶命し、水鴉は溺死させ始めてから既に五分以上が経過した紀を放り出し、体を水に変えて瓦礫の隙間を潜り抜け、何処かへと去っていく……
この場に留まれば三人とも生き埋めになってしまうだろう。