>>603、604
「でへへへ、すいませんね」
全く反省の色はない。
「ああそうだ、デカブツ倒したことを旦那に報告しねえとな」
狼谷に連絡を入れる。
戦況が大きく変わったなら、仲間にそれを教えるのが定石だ。
「旦那ぁ、まだ忙しいだろうけど聞いてくれよ。ついさっき蜈蚣のデカブツを大将のお陰で倒せたんだぜ。そんでさぁ……っ!?」
そこで異変に気付いた。
静かだ、静か過ぎる。先程連絡した時は激しい銃声や爆発音がひっきりなしに聞こえていたのに、今回は水を打ったように殆ど物音がしない。
(これは……!?)
明らかな異常事態。早急に彼らと合流し情報の共有をすべきだ。
「成る程、こりゃ確かに急いだ方がいいみたいですぜ、大将」
それによく見れば紀の容態も芳しくない。ちょっとシャレにならないレベルに移行しつつある。
両足に一層の力が籠った。
桜空「んなこたぁわかってる!!!!!それより狼谷がどこにいるかはわからねぇのか!?」
(早く合流して、能力が使えるところまで避難したところでアジトへと戻らなければ、敵に勝っても全滅という最悪の結末が考えられる・・・・・
桜空は、狼谷がどこにいるかは把握出来ていないのかどうかを中川に聞く・・・・・)
【かっこいい!】
>>606