桜空「・・・・・中川、紀、狼谷・・・・・すまなかった・・・・・」
(桜空は、転送が無事に済みアジトへと帰還すると、すまなかったと言い土下座をする・・・・・
今回の件で、攻撃部隊や潜入部隊に徹したメンバーの多くが命を落としたことや、生き残ったメンバーを危険に晒してしまったのは、すべて自分の責任だ、償おうとしても償い切れない・・・・・)
>>657、658
狼谷
「いや、謝るのは俺の方だ。
ボスを救うためとは言え……采配ミスで大勢の仲間を失ったし、この二人にも危ない目に合わせちまった……俺の責任だ。」
アジトに帰還すると、狼谷は苦々しい顔をして視線を背けながら、コンクリートの壁に背中を預けて息を整え、今回の作戦における被害の大きさについて話す……
事前に確認した際には十二鴉が1,2人いるだけだったのが、実際には四人もいた上に、三羽鴉の剱鴉まで現れたと言う、完全なるイレギュラーが重なってしまっていた。
氷華
「奴ら……"黒の貴族達"ならそれが出来るだけの科学技術も資金も設備も幾らでも揃えられるでしょうからね……驚きは無い。」
全ての根源と言える"黒の貴族達"について少し触れる。
生と死を弄び、神の領域まで冒すような技術力を奴らが持っている事を伝える。
おそらく、このリストを所持していた暴力団はその立場上、足を洗おうとした組員やホームレス、多重債務者に破産者などを殺害し、その死体をリストのある企業や組織に回しつつ、それぞれの組織や企業が表立っては出来ない汚れ仕事をしていたのだろう。
いずれにせよ、奴らにとっては幾らでも替えの利く駒に過ぎなかったのは確実であり、既に替えの組織も用意されていると思われる……
何が目的で死体から生命の創造を行っているのかは氷華でさえ知らないものの、その目的が果たされる前に自分が全て滅ぼすと決めているため、熟考せずにそう応える。
氷華
「漸く良い成果を上げたわね?
何か望みがあるのなら聞いてあげる。」
彼から最後のリストも受け取ると、これまでに無い成果を上げた緋染に対し、氷華は何か褒美が欲しいかと問いかける。