桜空「いや、元はといえば俺が捕まったのがすべての原因だ・・・・・」
(そう言うと、座り込んで頭を抱える・・・・・
自分は組織のリーダーでありながら、まんまと敵に捕まった上にそれが原因で多くの仲間を失った、生き残った仲間達も傷つけられた、何も出来ない自分が情けない・・・・・
桜空の絶望と悲しみは、大きかった・・・・・)
《ズズズズ……》
狼谷
「おいおい…八咫烏のアジトから脱出する間際とは随分と違うじゃないか……?腐った正義の鴉共を……潰すんだろ……?」
狼谷はもたれかかったコンクリートの壁から力無く床に座り込むと、切断されずに残った左手で左足の弾傷を強く抑えながら、転移前に八咫烏を潰すと言い放った桜空と、打って変わって弱々しくなった桜空を励ますように言う。