桜空「・・・・・」
(中川の言葉を聞き、心の中で思う・・・・・
そうか、自分達は悪人だ、もし死後の世界というのがあるならば、死後は地獄に堕ちる・・・・・
自分が死後地獄に堕ちるとしても桜空は今までの人生、地獄を見てきたからか今更地獄に対する恐怖なんて薄れている、本当の恐怖というのは、失うこと・・・・・
願わくば、狼谷には天国で安らかに眠ってもらいたい、そう思っていた・・・・・)
>>676
夕渚「・・・!氷華・・・・・」
(消灯時間になり、一人で気持ちが沈んでいた時、月明かりと共に姿を現した氷華に驚くも、夕渚も珍しく精神的に追い込まれていたのか、いつものように常に笑顔で接する夕渚とは違い、疲れたような表情で喋り始める・・・・・
「・・・・・私、とうとう入院しちゃった・・・・・なんか・・・・・ちょっと怖くてさ・・・・・これからのこととか・・・・・」)
>>677
氷華
「………そう。
此処では退屈でしょう……私は何かを買ってあげる事は出来ないけれど、話し相手ぐらいにはなれる筈よ。」
夕渚が入院する事になったと聞くと、氷華は窓の縁に座りながら、数秒の間だけ自分の顎に左手を当てて何かを推測するようにして考える。
そして、口を開くと、本来ならば何か物を購入して見舞品としてあげたいところなのだが、自分の立場上、購入履歴から足が着くことを警戒して見舞品の一つもあげられない事に歯痒さを覚える。
見舞品の代わりとして、自分が話し相手になる事で少しでも退屈を紛らわせようとする……