「OK、それじゃあ、いつもの倉庫裏で」
(任務が完了した際、収穫があった時は人目につかない場所で得た物についての大まかな話し合いが行われる・・・・・
悠矢はいつものように、人目のつかない廃墟の近くにある寂れた倉庫の裏で待ち合わせしようとメールを送る・・・・・
悠矢が真面目な話があると言うことは、よほどのことだとも思えるが、今の氷華からすればさほどのことでもないだろう・・・・・)
>>690
氷華
「……わかったわ。」
短く返答すると、通話を切り、通話履歴を確認し、このスマホをによって電話を使用した回数が10回未満である事を確認すると、再びコートの内側に入れて倉庫に向かって移動するべく屍の山を降りて行く。
そして、地上に降り立つと、積み上げられた屍の山と、星一つ見えない夜空を照らす三日月を背にし、軽く指を鳴らして屍の山の全てを一瞬にして凍結させ、そのまま砕け散らせる……
砕け散った氷がまるで雪のように綺麗に月の光を反射しながら辺りに降り注ぐという幻想的な光景ではあるものの、それを実行した氷華の瞳には底無しの憎悪と厭悪が渦巻いている……