>>689
氷華
「………確認した、合流についても私は構わないわ。」
氷華はスマホの振動から着信が来たことを理解すると、コートの内側からスマホを取り出し、慣れた手付きでパスワードを解除し、その内容とリストの帳簿を確認すると、合流しても構わないと言葉短く返す。
そのリストに記載されている事を確認し、その内容によっては今後の動向も変えなくてはならない程の重要なものである事から、彼の言う真面目な話よりも、そのリストの真偽、本物かどうかの確認や、その内容にある"黒い貴族"について気になっている。
「OK、それじゃあ、いつもの倉庫裏で」
(任務が完了した際、収穫があった時は人目につかない場所で得た物についての大まかな話し合いが行われる・・・・・
悠矢はいつものように、人目のつかない廃墟の近くにある寂れた倉庫の裏で待ち合わせしようとメールを送る・・・・・
悠矢が真面目な話があると言うことは、よほどのことだとも思えるが、今の氷華からすればさほどのことでもないだろう・・・・・)
>>690