桜空「死ぬ気満々だと?ふざけるな!元より死ぬ気なんてサラサラねぇよ!!!!!」
(狼谷を亡くしたばかりで死ぬというワードにかなり敏感になっているらしく、いつもとは違って落ち着いた様子だった桜空は、それまでとは打って変わって急に怒鳴り声を上げる・・・・・
「俺はいつだってお前達の身を案じながら自分だって生き延びることを考えて今までリーダーのしてやってきたんだ!だが今回の戦いでもしかしたら命を落とすかもしれない、そんな気持ちが生まれるほどに今回は相手が悪い!だからもしもの時の為にこうやって言い残しておくべきことを書いたんだ!これは保険だ!もともと死ぬ気なんかない!!!!!」)
>>744
「……わかりました。貴方の覚悟と配慮、確かに聞きました」
桜空の悲痛な叫びを聞き、自身も改めて気を張り直す。
狼谷の旦那に報いる為にも、つまらない失敗はできない。
「ああ、それと……」
「言葉一つでいちいちヒスってるようじゃ、返り討ちで犬死にだ。小僧」
血も凍るような声色で釘を刺す。
「……けど、そうならないように俺達も死力を尽くしますよ。まあ大船に乗ったつもりでいて下さいな」
しかしまたすぐにいつもの軽薄男に戻り、人懐っこい笑顔で締めた。
「姐さんもそれでいいですね? なーに心配はいらないっすよ、終わったら俺が一杯くらい奢ります」
朱音の不安を拭うように明るい口調で説得を試みる。また、封筒の中身が金銭でなかったことに対するフォローも入れておく。
朱音
「黙って聞いていれば……!!
死ぬ気の無い奴が遺書なんか書くか!!
もしかしたらも、万が一も無い!必ず生きて帰る!それだけ言えば充分だろうが!!」
自分が二人の考えに乗ったのは、二人が必ず果たすという覚悟と自信を感じられたからだ。にも関わらず、弱気や弱音を聞いて、その覚悟や決意が揺らぎうるものであるとわかると、怒りを露にしていく。