>>779
霞鴉
『フフッ、敵に対して提案するなんて愚かだね。
その提案に乗る輩なんて存在するのかい?』
次から次へと枝槍と羽根弾による波状攻撃が続く中、霞鴉は紀の提案を一蹴する……霞鴉に挑発や罠は通用しない……何故なら、自らの優位性を維持するために常に冷静沈着に戦況を分析し続け、相手の一挙手一投足に至る全てを"観察"しているからだ……
霞鴉
『いいか?正義を語れるのは勝ち続けた者だけだ。
敗者の語る理想は須く悪となる…
悪に等しいと糾弾されようと、独善的だと蔑まれようと、正義を語り続ける以上は勝ち続けなければならないんだ。一度でも敗北してしまえば……それはもう正義とは呼べない……呼ばれない。』
霞鴉は自らの正義に対する価値観を語る。
霞鴉が何故ここまで慎重に戦うのか……その理由は正義である事を維持するためだ。
善悪の価値観など幾らでも逆転してしまう事を霞鴉は知っている。
どれだけ心優しい者であっても……善人の行う善行だろうと、それと正義がイコールになるとは限らない。
悪人が善人を悪であると大衆に語り、力によって善人を捩じ伏せる事でその汚名の一切を押し付けることが出きると言うことを霞鴉は知っていた。
だからこそ、勝ち続けるために手段を選ばないようになったのだろう。
紀「なるほど・・・・・価値観が古いですね・・・・・ごふっ・・・・・!」
(紀は能力の制限時間に突入し、吐血し始める・・・・・
勝ち続けた者だけが正義になるのなら、どんな悪でも勝ち続けたなら正義になるだろう・・・・・
正義も悪もどこまでが、どこからかという判別は難しいが、万条の一致の悪人ですら勝ち続ければ正義となりうる・・・・・)
>>780