>>781
霞鴉
『フフッ、何事も新しいモノだけが正しいとは限らないのさ。』
異能の過剰使用の反動によって吐血する紀を見ている霞鴉は濃霧の中、周囲の空間を静かに反響するような声量で何事も新しいモノだけが正しいとは限らないと応える。
霞鴉
『さあ、時間稼ぎはもういいかな?
ボク達の方はもう充分に稼げたよ。』
紀の話しに乗って正義について語った行為も、紀が何かを仕掛けるための時間稼ぎであったと察した上のもであったようで、視力の回復した翼腕の男が紀の背後から巨大な鈎爪のような脚を持って紀の体を捕らえようとする。
同じ手は二度も通じない……
もう閃光弾では視力を奪うことは出来ないだろう……
紀「えぇ、やっとここまで来てくれました・・・・・」
スウウゥゥゥゥッ・・・・・!
(襲い来た翼腕の男が迫ってきたその時、先程と同じように男と紀の間に桜空の遠隔操作するワープゲートが出現する・・・・・
桜空「ようこそ・・・・・」)
シュンッ・・・・・!
・・・・・・
(桜空は男が迫ってきたその時に合わせてゲートを出現させることで相手の意思に関係なくゲートの向こう側へ来るように仕向け、そしてゲートを閉じた・・・・・
氷華の弟というだけあるからなのか、それとも狼谷の死が影響を与えたのか、明らかに以前よりもワープゲートの出現までの時間が短くなっている、つまりゲート展開が早くなっており、そして同様にゲートを閉じるのも早くなっている・・・・・)
>>782