>>783
ここで桜空が来たとあらば、もう一人忘れてはならない男がいる。
「へっ、漸く出番ってか?」
アーミーグリーンのモッズコートをたなびかせ、桜空のワームホールの一つをくぐり抜けた。
「よう、皆さんお揃いで。これだけ豪華な面子で紀ちゃん一人お出迎えとは、サービス精神旺盛ですなあ」
ミュージカルでもしているかのような仰々しい仕草をしながらの軽口。しかしその内に秘めたる闘志と怒りは、確かに彼の中で渦巻いている。
「んじゃ、こっちも相応の礼儀を尽くさねえとなぁ?」
瞬間、虚空を掴む。
否、掴んだのは虚空ではない。その手には既に形成された棒術用鋼鉄棍が握られていた。
それを風切り音と共に一通り振り回し、構える。
「そらよっ!」
そして目にも止まらぬ速さで踏み込み、紀に迫っていた枝槍を全て粉砕。
「おーっとっと、ちょいとやり過ぎたかねぇ?」
素人にはほぼ見切れない程の動きをしたにも関わらず、息は全く切れていない。
【暫く出番がなかったので、独断で『桜空と一緒にきた』ということにさせて頂きました。もし展開的にまずいようなら直ぐ撤退させます】
霞鴉
『へぇ……これで手数の優位性は崩れた訳か……』
霞鴉
『フフッ、でも残念だったね。
増援が来るのなら……あと数万は用意しないとこの"数的優位性"は崩せないよ?』
《シャッ》
あくまでも霞鴉は視界を奪い、部下の姿を隠す事に専念している。
まだ自分が戦うべきではないと考えているから、それとも霞鴉自身は霧化と濃霧生成しか異能の範疇に無いからなのか……
その真相は謎だが、中川が新しく増援として現れた事で、無数の枝槍が今度は中川の足元のコンクリートを突き破って伸び、中川の体を貫こうとする。
ドゴォッ・・・・・!!!!!
桜空「ほらほらどうしたデカブツ、こっちだこっち」
(桜空の身体能力が、意見よりも増している・・・・・
相手の行動を先読みしたかのように華麗に避けては、腹部への強烈な一撃をおみまいする・・・・・
桜空の目には氷華とはまた違った強い意志が宿っている・・・・・)
>784
桜空「中川、俺はこいつを何とかする、悪いがお前は紀の助っ人になってくれ、片付き次第手助けへ行く、くれぐれも〇すなよ?」
(桜空は翼腕の男をゲートの先で何とかするので、そっちは紀の手助けになってくれと言う・・・・・
「言っておくが、マジで危険だと判断したらすぐに止めに入るからな・・・・・」
ゲートを閉じる寸前に中川へ忠告をしておく・・・・・)
>>785