桜空「お前が猫だとするなら俺はネズミだが、ネズミはちいせぇ分動きが早いらしいな、正に今の俺とお前じゃないか・・・・・」
スッ・・・・・
(桜空は小さい分、その小ささを戦闘で活かし、攻撃を見切って避ける以外に身軽さで攻撃を避けるということも出来る・・・・・
体格差という部分では桜空の方が一歩も二歩も有利なような気もするが、相手は相手でその凶暴さと爪を活かした猛攻で攻めてくる・・・・・
桜空の目的は相手を〇すことではなく、相手の動きを完全に止めることであり、タイミングを見計らって不意打ちを仕掛け気絶でもさせることができればいいのだが・・・・・)
紀「やっとお出ましですか・・・・・」
(こちらはもう能力のせいでかなりボロボロなのに、相手はやっと姿を現したことから、相手にとっては今までは単なるお遊び程度であり、これからが本当の地獄の幕開け、といったところか・・・・・)
>>792
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「ふん、俺は空を舞う大鷲だ!
鼠も猫も俺にとっちゃ餌でしか無い!!」
顔に血管を浮かべながら、爪による捕獲を避けられると、それを最初の回避の時点である程度予見していたため、爪を避けられて直ぐに刃のような両腕の翼を桜空に向けて至近距離で振るう事で追撃を加えようとする。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
「キミだけは私の手で葬った方が安定すると思ってね。
なに、キミを葬った後、残りは全て部下達に任せるさ。」
《ヒュッ》
紀を観察し、彼女の異能でサポートをされると厄介であると思ったからか、部下の二人がそれぞれ敵対者と戦い始めた事で自分の手で後方支援に長けた紀を先に潰すと言う。
そして話し終えた瞬間、霞鴉は右手に持ったカランビットナイフではなく、左手を紀の顔に向けて伸ばす。
人間は反射的に目の前に高速で迫るモノを見ると後ろへ仰け反る癖がある。その反射的に相手が後方に下がるだろう事を見越し、一気に紀を地面へと押し倒し、回避も防御も出来ない状態へ持ち込もうとする。
今この場で霞鴉を倒す事が出来れば……
三羽鴉の一羽を失わせ、圧倒的に不利な現状を覆す転換点にする事が出来るだろう。