桜空「ぐっ・・・・・!?」
(意識を保っていられるのが不思議なくらいの強烈な激痛・・・・・
しかし、桜空は激痛に耐えながら「俺ばかりに気を取られていたようだな・・・・・!」とニヤリとして言い放つ・・・・・
直後、天井の蛍光灯が割れ、破片が相手めがけて落ちてきた・・・・・
桜空が転送先を上に向けて攻撃を回避していたのは、これが狙いだったのだ・・・・・)
紀「徹底的に相手を叩き潰すそのやり方、敵ながら評価します、ですが・・・・・」
ゴッ・・・・・!
(相手が実体化し右後ろに出現するのとほぼ同時に、紀は右後ろへと振り返ることなく拳を振るう・・・・・
実体化した状態から、また体を霧に変えて溶け込んでゆくその前に、こちらから反撃に出る・・・・・
相手は最後の最後まで抵抗してくる自分を仕留めるためならば、仕留めるには絶好のやり方である背後からの不意打ちも仕掛けてくるだろうと、霧鴉が離れた直後にどの角度で攻撃されても対応できるよう、覚悟を決め感覚を研ぎ澄ましていた・・・・・)
>>810
【ありがとうございます!】
>>中川さん本体様
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「なに……!!?」
天井の割れた蛍光灯の破片が桜空の展開したゲートによる空間移動を介して振ってくると、咄嗟に両腕の翼を交差させて頭上からの衝撃に備えるものの、それによって腹部がガラ空きにとなる。
また、桜空の両足を鉤爪で突き刺している関係上、翼腕の鴉の俊敏さや機動力も自らの封じてしまっているため、今ここで桜空が渾身のボディーブローを打ち込めばダウンさせる事が出来るかもしれない。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
「………!!」
連続して全身を霧に変えるにはある程度の間隔を開ける必要があるのか、このまま再び全身を霧に変えればいいにも関わらず、それをせずに迎撃をしようと考え付く。
だが、此方へ振り向かずに裏拳を放つのを見て、右手に装着したカランビットナイフの刃先を紀の拳に向けて迎え撃つようにして突き出す事で逆に紀の拳をナイフで貫こうとする。
少しずつ見え始めた霧の先
霞鴉と言う得体の知れない無敵の存在が見せた小さな綻び…
これを確固たる反撃の目に出来るかどうかは紀次第……