>>809
【桜空vs翼腕の鴉】
翼腕の鴉
「ハハハッ!それじゃあ……この距離ならどうだ!!」
《ググググ……》
ゲートによって大きく広げた翼から放つ羽根弾を全て頭上へ転移させられると、広げた翼を盾にして防ぎつつ、桜空の両足を食い込む鴉の両足に力を強め、そのまま桜空の両足の筋肉をも握り潰そうとする……
羽根弾を防ぐことは出来ても、既に接触している箇所からの攻撃には対応のしようが無いだろう……
だが、鴉の方も無傷では無く、翼で防ぎきれなかった羽根弾によって鴉自身もダメージを受けており、身体中に裂傷が出来ている。
【紀vs霞鴉】
霞鴉
「言っただろう?ボクは勝ち続けるためには手段を選ばないと……」
《スッ》
【霧幻爪(ファントムクロウ)】
霞鴉は周囲の濃霧に溶けるようにしてその姿を消した次の瞬間、紀の右後ろに現れ、殴り付ける勢いに乗せて紀の首を切り裂こうと襲い掛かる。
体の霧化と実体化を瞬時に繰り返す事で瞬間移動するようにして相手の近くへ移動し、相手の死角から斬撃を繰り返す……
手負いの紀を相手にこれだけの手段を用いることから、霞鴉には正攻法で戦いをするつもりは毛頭無いのだとわかる。
桜空「ぐっ・・・・・!?」
(意識を保っていられるのが不思議なくらいの強烈な激痛・・・・・
しかし、桜空は激痛に耐えながら「俺ばかりに気を取られていたようだな・・・・・!」とニヤリとして言い放つ・・・・・
直後、天井の蛍光灯が割れ、破片が相手めがけて落ちてきた・・・・・
桜空が転送先を上に向けて攻撃を回避していたのは、これが狙いだったのだ・・・・・)
紀「徹底的に相手を叩き潰すそのやり方、敵ながら評価します、ですが・・・・・」
ゴッ・・・・・!
(相手が実体化し右後ろに出現するのとほぼ同時に、紀は右後ろへと振り返ることなく拳を振るう・・・・・
実体化した状態から、また体を霧に変えて溶け込んでゆくその前に、こちらから反撃に出る・・・・・
相手は最後の最後まで抵抗してくる自分を仕留めるためならば、仕留めるには絶好のやり方である背後からの不意打ちも仕掛けてくるだろうと、霧鴉が離れた直後にどの角度で攻撃されても対応できるよう、覚悟を決め感覚を研ぎ澄ましていた・・・・・)
【ありがとうございます!】
>>中川さん本体様