>>835
霞鴉
『フフッ、あのまま逃げればよかったものを。
むざむざやられるためにこの場に留まるだなんて愚かとしか言いようがないね。キミももっと賢くなりなよ?』
霞鴉は辺りを満たす濃霧の中に潜み、新たに現れた桜空に対して、中川を仕留めるために生成したものを含めた三体もの霧の騎士達を向かわせ、前後左右の三方向から同時に斬りかからせようとする。
霞鴉はまさにその名の通り、全てにおいて霞に巻くような言動や戦闘スタイルをしている……
しかも……霞鴉の余裕の様子や、桜空の異能を目の当たりにしても尚、余裕を維持している事から仮に空間転移によって逃げ切れたとしても、それが幸を成すかはわからない。
霞鴉は現状、霧に姿を変えているため、このまま霧になったまま、霧の騎士を使って戦いをされている限り反撃の糸口すら掴めなくなってしまうだろう。
何とかして霧となった霞鴉の本体が出てこざるを状況を作り出すことが出来ればその糸口が見えるようになるかもしれない。
桜空「悪かったな、頭が悪くて・・・・・」
スゥ・・・・・
(桜空は自分の下にゲートを出現させ、落ちるようにして騎士達から10mほど離れた場所へ移動する・・・・・
桜空自身も、何も考えずに攻撃の回避に回っているのではない、常に考えて行動している、だが相手は一歩も二歩も先を読んでいるかのように、隙のない攻撃を仕掛けてくる・・・・・)
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