>>909
氷華
「……いいわ、これまで貴方の事を過小評価していたようだから……評価を改める事にするわ。」
【氷蓮六華・寒烈嵐風 虎々婆】
氷華は自身が作り出せる技の中でも最大にして最強の威力と規模を誇る氷の巨星を桜空が渾身の力を込めて作り出したゲートによって海へ飛ばされるのを見て、桜空への認識を改める。
氷の足場に乗って10mほど上空に浮遊したまま両腕を横へ広げ、桜空に向けて両腕を交差するようにして突き出すと、氷華の背後から桜空に向けて美しい煌めきを伴った吹雪が押し寄せる。
それはまるで吹雪の中を舞う粉雪のようにも見えるものの、その粉雪は薄く軽い鋭利な氷の刃状で形成されているものであるため、見た目の美しさに反して吹雪に呑まれた者の全身を瞬く間に切り裂く程の威力を持った無慈悲な技。
度重なる氷の技によって周囲の空間そのものの気温が低下しており、呼吸をしているだけでも肺に痛みが走る程の低温になっている。
氷華
「悪は決して許してはいけない。
私達の人生を狂わせた奴らの事を忘れたの?
私は片時たりとも忘れた事など無い。」
桜空「くっ・・・・・!呼吸すらままならねぇのかよっ・・・・・!」
グオォオ・・・・・!!!!!
(桜空は寒さと痛み、最悪のコンボとも言える感覚を同時に感じながらも、その吹雪さえも同じように海に転送しようとゲートを維持し続ける・・・・・
が、同時にゲートは桜空の体力の消耗に比例して歪み始める・・・・・)
>>910