>>949
氷華
「…………!!!
万人が望む正義など存在しない……
どれだけの素晴らしい案があろうと、それを実現することが出来なければただの空虚な理想論にしかならない……!」
【氷蓮六華・天満刃華 頞哳吒】
《パキンッ》
氷華の心に動揺が走ったことで脆くなった氷剣が、桜空の刀と激突して砕けると、まさか自分の作り出した氷がこれほど容易く破壊されるとは思わず、砕けた氷剣を見て刹那の瞬間だけ驚愕するものの、直ぐに冷静さを取り戻し、折れた氷剣を捨てて右手を地面に付ける。
すると、その次の瞬間、氷華を中心に周囲に向かって水面の波紋のように無数の蓮華の氷華が刃のような鋭さを持って全方位に向けて伸び、桜空が何処へ回り込もうとしても切り裂けるようにしてみる。
氷華がいる中心点から外へ伸びた三重の巨大な氷の花弁は先程のものとは違い、攻撃力に特化したものとなっており、氷そのものの硬さよりも、花弁の鋭利さに注力されている。
桜空「それでてめぇが実現するのがこんなクソみてぇな大虐殺か!!!!!正義が聞いて呆れるな!!!!!」
ゴガガガガガガガガガッ!!!!!
(桜空は自分の周りにゲートを展開して、花弁の前に攻撃を全て転送することで防御と攻撃の二つを同時に行う・・・・・
空虚な理想論のままならまだいいこんな惨劇を引き起こすのが正義なら聞いて呆れる・・・・・)
>>950