>>963
氷華
「………!?」
桜空の頭上に形成した氷球を破裂させ、自分以外の全てを貫く氷針を解き放とうとしていたものの、そのまま決着を付けようとしていた寸前で氷華がまだ『人間』だった頃の親友の声が聞こえた事でその攻撃の手が止まる。
『私はっ・・・・・こんなことをする氷華嫌だよ・・・・・!氷華がいつも平和の為に頑張ってるのは知ってた・・・・・ほんの少しだけど、氷華は話してくれたし・・・・・時々しか会えないのも氷華が一生懸命頑張っているからなんだと思ってた・・・・・でも・・・・・こんなことをする為に氷華が今まで頑張っていたなんて知らなかった!私すごく悲しいよ!やるせない!騙された気持ちだよ・・・・・!』
(ようやく、スマホの画面に夕渚の姿が映る・・・・・
恐らく、あまりの惨状にスマホを置いてしまっていたのだろう・・・・・
夕渚の顔は、涙で見たことがないほどに悲しみに包まれていた・・・・・)
>>964