>>981
氷華
「……………?」
桜空の必死の抵抗や呼び掛けも虚しく、桜空の体は氷に覆われ始め、氷華は振り替えることも無く歩き続ける。
既に周囲の階段、道路、芝生、土の表面には厚さ3cm程の氷で覆い尽くされているため、議事堂の階段を登り終えた後に足元から違和感を感じる。
その違和感の正体を突き止めるために足をどかし、自分の足元を見る。
・・・・・
(氷華が足をどけると、そこにあったのは、幼少期の氷華と桜空が映った写真が入ったペンダントであり、氷華のものとは違うことから、桜空も同じように幼少期の思い出を肌身離さずに持っていたこと、戦いの衝撃で桜空の服から落ちて飛んでいったのだということがわかる・・・・・
桜空は、氷華との正義のヒーローになりたいという願いを忘れてはいなかった・・・・・)
>>982