>>135
氷華
「……それはわからないわ……だけど、この襲撃によって『最悪の六囚徒』が解放された上に……この裏には国家の陰謀まで絡んでいるから、単純な実力の問題ではなくなっているわ……」
氷華でさえ、警戒している『最悪の六囚徒』と国家の陰謀と言う、個人や一勢力ではどうにもならない悪意が裏で蠢いていることを感じている……
実力的に全盛期の氷華が優っていたとしても、戦局の優劣を決めるのは個の力ではなく、組織による強大な財力や人力、権限に影響力がモノを言う。それを氷華も理解しているため、安易には応えることが出来ず。
桜空「・・・・・敵は国ってわけか・・・・・」
(桜空は立ちはだかる壁は組織ではなく、国そのものなのだと理解する・・・・・
正直、桜空は内心、自分が馬鹿馬鹿しくなっていた・・・・・
どれだけ頑張っても、結局は個々の人間の力程度では、何も変わらないのかと・・・・・)
>>136