桜空「・・・・・朱音・・・・・頼む・・・・・今はコイツの治療を・・・・・最優・・・・・先・・・・・」
バタン・・・・・
(今は氷華の治療を最優先してくれと伝え切る前に、咄嗟に氷華を守るようにしてそのまま倒れる・・・・・
よく見ると、氷華は胸からの大量出血、桜空は片腕を失うという瀕死の状態であり、桜空も桜空でこの状況をなんとか打破しようとしていたということが伺える・・・・・
そして、桜空が倒れる前、その表情は焔鴉との交戦へ駆けつけることが出来なかったことによる申し訳ない気持ちでいっぱいだった・・・・・
桜空はこれ以上ないほどに精神的にも追い詰められたのだろう・・・・・)
>>60
朱音
「……ああ、また厄介ごとを持ち込んでくれたね……
貸し一つだよ?」
八咫烏は言うなれば長年の宿敵であり、そのトップである氷華は積年の天敵であった事から一瞬だけ怒りや混乱、戸惑いといった複雑な感情を秘めた表情になるものの、直ぐに自分の体に気を流すことで身体能力を引き上げ、気倒れた桜空と氷華の二人を抱えて治療室へ向かって歩いて行く。