桜空「いや、八咫烏は主要メンバー含めてほぼ壊滅した、この短期間で以前と同等の組織として立ち上がるなんてできると思うか?しかもこの映像は数ヶ月前のものだ・・・・・つまり、この映像を送る前にはもう、奴らある程度準備を整えて組織としての力も回復していると思う・・・・・」
(世間にもその歪んだ正義の元の行いが知れ渡り、再起不可能だったはずの八咫烏が、あの惨劇から一年と数カ月で組織として再度立ち上がったことにいくら何でも早すぎると桜空は推測する・・・・・
『氷華さん、貴方が組織にいた頃は、随分お世話になりました・・・・・自分が何をしたかも知らず、よくもまぁ堂々と、本当に腸が煮えくり返る気持ちでしたよ・・・・・』
映像に映る人物は、その言葉の内容から氷華と面識がある人物、つまり組織内の人間であり、以前から他の構成員とは違い、氷華に対して怒りを抱いていることがわかる・・・・・
ペストマスクのような被り物で顔を隠しているのも、その為か・・・・・)
>>87
氷華
「ふぅん、それで……私が力を失い、八咫烏の主力が居なくなったにも関わらず、顔さえ見せようとしない臆病な残党の大将様が私に何の用件かしらね?まさか愚痴を吐くためと言う訳では無いのでしょう?」
八咫烏の中にも鴉狼や素鴉のように自分に迎合しない、意思に賛同しない者も居たことは知っており、その中でも自分の傍にいつつ、本心を見せようとしない者が居ることを知っており、だいたい相手の正体について掴んでいるような口調で言う。