「うーん……僕のことはバレてるっぽいんだよなぁ…」
少し霞がかった視界良好とは言い難いパリの街並みときらびやかな夜景を見下ろりながら呟く。
「どうしようかな、このまま雲に隠れてとんずらするか……この子を適当な場所に置いていくか。」
よいしょっと、とマーヴェリックを落とさないように抱えなおし、大きく赤黒い翼を羽ばたかせる。
「……一応、伝言でもしてみるか」
ユスタスの下に置いてきた蝶に繋げて連絡を取ろうと、翼から小さな羽毛を一枚むしる。
ユスタス「・・・・・」
(吸血鬼狩りの方は、現状争う意思はなさそうだと判断したからか、ユスタスも一応内心ホッとして椅子に背を預ける・・・・・
ここらで、他に仲間がいることを伝えようかと迷いながら)
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