「……ねぇ、何逃げようとしてんの?」
いつの間に移動した猫の死骸は千切られた首を前足で抑える。
「ショーはまだ終わりじゃないでしょ?君はそこで待っててよ」
そんな言葉と共に死なないギリギリまで触れた箇所から血を抜いていく。
【短くてごめんなさい】
吸血鬼(爵位無し)
「ぐ………おぉぉぉぉぉ……!!?
ち……くしょ……ぉ……!!」
既にユスタスによって頭部の半分を抉り飛ばされ、胴体を潰されるという、かなりのダメージを受けていた事もあり、不意を突くように現れたシャルルの傀儡に触れられた事で瞬く間に血液が損失し、そのまま黒い塵となって骸さえも残さずに消滅してしまう
口裂け吸血鬼
「……おやおや、いけませんねぇ……伯爵ともあろう方と、子爵ともあろう方が夜王様の意に反する行いをするのハ……」
爵位無しの吸血鬼が消滅し、ユスタスを侵食しようとしていた肉片や手足もまた崩れ去ると、そこに入れ替わるようにして路地裏の暗闇から口が耳まとまで大きく裂けた黒いコートに身を包んだ中性的な顔立ちをした吸血鬼が現れる。
感じられる血の濃度の濃さから爵位を与えられた吸血鬼である事がわかり、更には先の爵位無しと違って明確に二人について知っている事から、ただ単純に呼び寄せられたのではなく、夜王からの命令を受けて行動している吸血鬼だと言うことがわかる
【いえいえ〜、3行以上ロルがあって状況を掴めるのなら大丈夫ですよ〜】
ユスタス「なんだ、俺が始末するまでもなかったか・・・・・」
(何はともあれ、目障りなハエがこれで消えたと思いながら、人間の姿をしていることは変わっていると言われれば「どんな姿で行動しようと勝手だろ?歪な化け物の姿になるなんて御免だからな」と言い)
>>37、40