「……………………。」
激しい戦闘が繰り広げられる中ふと、異質な存在が紛れ込。
気配をたどって視線を向けた先には子どもの手に収まるほどの小さな蝶が止まっているだろう。
それだけならば何もおかしくなく、おかしいところを上げるとすればこんな夜中に蛾ではなく蝶ということくらいだろう。
しかし、この場には人外とそれらを狩る人間しかいない。ならばその蝶から香ってくる血と、吸血鬼の気配を感じるだろう。
「…………。」
ヒラリ
“蝶”はユスタスの一連の行動を見届けたあと静かに飛び立つ。小さな観察者…あるいは密告者は己の主人へと向かうために血臭を香らせながら夜空に繰り出した……
【雑な絡みでごめんなさい!そろそろシャルルに中立的な行動をさせたので、何らかの形でユスタスと会っていいですか?】
ユスタス「・・・・・っ?」
(切羽詰まっていて即座の行動と判断が全てを決めるという状況の中、ユスタスはこの場で戦っている者達以外の何者かの視線を感じたような気がした・・・・・
しかし、今のこの状況でそれを気にして切る場合ではないと、その場では気のせいだと判断し・・・・・)
【お返事遅れてしまいすみません!是非ともユスタスに会う形でお願いします!】
ユスタス「・・・・・コイツは、同族にして俺の部下にする、丁度猫の手も借りたいとこの頃思っていたからな・・・・・」
(立場上、今この場で自分が人間に味方する吸血鬼だとわかれば、多くの吸血鬼狩りの人間にも被害が及ぶ・・・・・
苦しすぎるその場の思いつきの言い訳だが、こんな言い訳でも言わないよりかはマシだと思った・・・・・)
>>72、73