「まぁ…長く生きてるからね。先の大戦で軍医とか野戦病院にこっそり入って働いたりしてたから、実戦的な医療技術には自信があるよ。」
あと、状態収集もかねて闇医者もやってるんだ。と、ユスタスの問に答えながら手際よく全ての道具の消毒を完了させてから眠っている吸血鬼狩りの治療を開始する。
「一応、助かる見込みがない場合は僕の直属の配下として吸血鬼にするよ。元吸血鬼狩りだからかなり警戒されるかもだけど、伯爵の所有物にてをだすやつはいないだろうから。」
傷口を切開し、ピンセットで破片を挟み出す。破片を出したあとは素早く消毒をして傷口を針で丁寧に縫い合わす。
「その時は君にこの子の世話を頼もうかな。多分気も合うでしょ?“元吸血鬼狩りのユスタス君”」
糸を切って包帯を巻く治療を何度か繰り返し、全ての傷の処置を終える。
ユスタス「・・・・・なるほど、こちらのことも大方筒抜けってわけか・・・・・」
(大体のことは相手に知られているのであれば、わざわざ相手に自分のことを話したり、隠し事をしたりせずに済んで楽だと思いながら呟く・・・・・)
ユスタス「で、今のところどうだ?助かりそうか?」
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