シャラリ
手袋をはめていない白く細い指で吸血鬼狩りの首からドッグタグを外し、襟を緩めて首筋を出す。
(吸血鬼狩りからするととてつもない屈辱だろうけど……許してね)
薄く青白い唇を開き、牙を首筋の動脈へと突き立てる。
本来、吸血鬼が首に噛みつく行為は名前のとうり吸血を意味するのだが、シャルルはゆっくりと…しかし確実に自身の血を流し込み始めた。
首筋に噛みきながら片方の手で心臓の当たりを軽く押し、流し込んだ血を免疫器官と骨髄に働きかけて止血剤と増血剤の役割をさせる。
ユスタス「・・・・・一つ聞くが、この治療はお前の体に何らかのデメリットはあるのか?」
(ユスタスはこの治療を行うことで相手の体に何らかのデメリットはあるのかどうか問いかける・・・・・
もし無いならば、今回みたいに救える命も多くなると考えたのだろうか・・・・・)
>>99