>>34
春華
「……ふん、アンタには一生かけてもわかんないわ。
まあ、負け犬の遠吠えとでも捉えておくわ?」
少し舌を出して挑発しつつ、先程投げつけたハンカチと弾かれたカッターを回収して、そのまま秋奈の前から立ち去ろうと校舎へ向かって行く。
二人の考えも境遇も対照的であるものの、昔は春華もここまで力を誇示しようとしたり、勝利を渇望するような性格ではなかった……ある決定的な出来事をきっかけに歪み始めたのだが、それを知る者は彼女自身を除いていないだろう
秋奈「・・・・・可哀想な子」
(正直、相手が何を考えているなど考えたくもないが、相手のことを理解したいとは思う・・・・・
春華が昔はここまで横暴な人物ではなかったことくらい、秋奈だって十分知っているからだ・・・・・
しかし、そう簡単にいかないのもわかっている、秋奈も校舎へと戻ってゆく・・・・・)
秋奈「・・・・・屋上で昼寝でもしようかな」
>>35