115
「いや、僕が持って行くので大丈夫です。……ついでに、図書館の結界を張り直すから見ていきますか?」
華奢な体つきからは考えられない力で本が詰まった段ボールを軽々と抱える。
「…一応、図書館でもお茶の用意はできますよ」
>>106
奏
『ありがとう、そうしてくれると有り難いわ。』
20cm以上も身長差があるため、顔を上げて、自分で持っていくと応え、本の詰まった複数のダンボールをまとめて軽々と担ぎ上げる彼を見ては優しく微笑んで
奏
『私も結界を見たり一緒にお茶をしたいけど、こう見えても色々とやらないといけない事があってね?それが全て終わって自由な時間が出来たらにしない?』
そう言うと、今度は文化祭の日程やスケジュールの調整等、学園の行事を円滑に進めるために必要な複数の事前準備書類を取り出し、自分には生徒会長としてやらないといけない事があるため誘いを受けることが出来ないと応えて