「………Ich danke Ihnen」
一瞬意外そうに…なんなら驚いたように茜を見たあと、素直に受けとる。
「…せっかくなので、紅茶でも入れましょうか?」
ゆっくりと起き上がってクッキー缶をローテーブルに置くと、そのまま鍵付き棚の硝子戸を開けて2人分のティーセットと私物の電気ケトルを取り出す。
「…紅茶は何がいいですか?……一応、ミルクと砂糖、アプリコットもありますけど……」
呆れたことに、鍵付きの棚の下段には小型の冷蔵も入っていたようだ。
…生徒会室でこれなのだから、彼の巣と言っても過言ではない図書館の委員室はどのようなものなのだろうか……
特に紅茶に拘りはないからそこは君と同じもので構わないよ
あぁ、淹れてもらって文句言うようなことはないから安心して
それに一々別の紅茶淹れるのも面倒でしょ?
(本人は至って善意の気持ちで同じもので構わないと言ったが
相手にとって少し悪い言い方だったかと思い、改めて
同じものでいいと言った意味などを付け足すように話し
>>37 凛虎