>>58 雪宮様
奏
「うん……貴女が嫌味を言うだなんて思わない………」
相手が嫌味を言うような者じゃないと言うのはわかってはいたものの、相手の胸と自分の胸を比べると、同じ小柄でありながらも明白かつ絶望的なまでの差がある事から気にしていたのもあって
それでも可愛い、似合っていると素直に言われる事に悪い気分はしないため、すぐに気持ちを切り替える事にして
奏
「……わかった、じゃああんまり気にしないようにするよ。」
抱き締めていた状態から離れると、椅子に深く腰掛けながら長髪の毛先を人差し指の指先でクルクルと絡めながら、胸や身長についてはあまり気にしないようにすると答える
小柄ながらも生徒会長としての壇上に上がって演説する際の凛々しい姿とは対照的に、生徒会長や生徒会の仲間達の前ではこうして見た目通りの子供のように振る舞う事も少なくない
そうそう奏ちゃんのお陰で文芸部が廃部にならずにすんだって
クラスの子が喜んでたよー
奏ちゃんにありがとうって伝えてって言われたよ
(相手の言葉を聴くと椅子に腰掛け文芸部員から
お礼を言ってほしいと頼まれたことを言って
生徒会室モードでいても優しいのと真面目なのは変わらないようで
そのことをしっかりと忘れず伝えて
>>59 奏