>>27
とやかく言われる筋合いあるんだよ。
桂ハリマン協定ご存知ない?
アメリカは日本に戦争に勝たせる代わりに満鉄を共同運営しようと持ちかけていた。実際にアメリカが介入して戦争は日本が勝った。アメリカが出てこなきゃ確実に負けていた。
ただ形式上の勝ちのようなものだから賠償金も貰えない。
貰ったのは満鉄の利権と土地。
莫大な借金がある上に満鉄の利権も半々となるのは世論が許さなかった。だから満鉄の利権を独占。アメリカを怒らせることになった。
勝利にしては小さすぎる利益。
そこが重要なところ。
大国に勝ったが賠償金は貰えない。
残ったのは土地に満鉄の利権、莫大な借金。
その少ししか残らなかった利益を分け与えると考えるか?
当時の世論は分け与えるのに反対であった。
そして借金をしているのはアメリカ。
戦争をして勝てばその借金も踏み倒せる。
少なからずこの考えもあったようだ。
勝利したのに少ない利益。
むしろマイナスになったからこそ太平洋戦争前の世論形成だった。
そもそも日露戦争ってのは強大なロシア帝国が不凍港(ふとうこう:流氷に埋め尽くされない軍港)
の占領確保を意図して南下政策をとった事に起因しているのだから、我が国にとってこれはまさに
“皇国の存亡を賭けた防衛戦争”であり、その侵略行為を奇跡的に撃退出来たワケだから
当時の日本にとっての“勝利目標”は充分に達せられたものと考えて良い。
儲からなかったから国民の不満がどーたら‥ってのは、たぶん違うと思うな。
この戦争でアメリカが日本に肩入れをしたのは、ロシア海軍の本格的な太平洋進出を一時的にでも
足止めさせたいと考えたからに他ならない。
当時の欧米の認識として、まさか日本海軍がバルチック艦隊を全滅させて勝利するなどという事を
予想した者は誰一人として居なかった筈だしね?
ちなみにキミ、1905年に不発に終わった「桂・ハリマン協定」なんぞを例に出したりする以上は、
こちらは正式に発動された1917年の「石井・ランシング協定」の事も当然知ってるよな?
そこではアメリカ側は日本による満鉄の特殊権益を認めているぜ?