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すみません、例が悪かったです。
>ただ、例えば宗教学という対象領域の中には存在していますし、例えば創作という対象領域にも存在しているでしょう。
それは存在であって、実在とは異なると思います。例えば私が、「ハイキング中のドイツ人にソーセージを投げつけられた」という作り話をしたとき、ハイキング中のドイツ人は作り話の中では存在するものの、実在はしていないでしょう。
これは言葉の意味についての問題だと思われます。というのも、実在には二つの意味があります。一つ目の意味は日常用語で、自然科学領域内に存在すること、物質的に存在すること、を実在と言っています。実際に存在すること=地球上・宇宙上・その他物質的場所のどこかに存在すること、です。
二つ目の意味は、ガブリエルが言うように、ある対象領域内に存在していることを実在と言います。そもそも、実在とは、現実に有る物のことで、ガブリエルは「なぜ世界は存在しないのか」の中で、現実=世界=対象領域の全体領域と提示しています。そこで、ある対象領域の中に存在することは、特有の実在性を有する、とも言っています。
なので、そういう意味でぼくは実在の言葉を使いました。ただし明らかに一般的ではないのは、承知してます。存在すると言った方が正しかったですね。