いると思います。
理由
母がそれに関する力を少し持っているからです。少しとはいえ、常人からすれば『なんでそんなことが分かるの?』と聞きたくなる程度の力です。
テレビ番組の心霊特集で悪い霊(黒い影等)が映った映像を見るとたまに頭を痛めたりするそうです。つまらない嘘が嫌いな頑固者であるため、嘘をついている可能性は低いです。
そして、また心霊特集のテレビ番組関係ですが、動画のオチが流れる前に『こうなるんじゃない?』と、オチを言い当ててしまうことです。
例えば……
『墓場に肝試し感覚で立ち寄ろうとした男。嫌がる友達を無理矢理付き添わせ、さらには自分より先に行かせようとする……
フェンス(?)に手を掛けた男の友達の手を何者かが触った。
数ヵ月後、男の友達は事故によって死んだ……偶然か?祟りか?』
動画やそれの説明によればこんな内容でした。
母は、『フェンス(?)に手を掛けた男の友達の手を何者かが触った』という展開を動画が始まり10秒後ぐらいに言い当てました。
あてずっぽうとは考えづらいです。動画を最後まで見ていないうちは『男の友達の目の前に顔が映り混んでくる』可能性だって『気の触れた女性のような霊が襲いかかってくる』のかもしれなかったのですから。
そして最後に、母が死んだ愛犬の霊を見たと証言したからです。
母は、運悪く愛犬の死に際に立ち会えずみんなよりも少し後に愛犬の亡骸にお別れの言葉を伝えなければならなかったからです。
その日から3日後、トイレに入っていたときに足のような物をドアの隙間から見たそうです。母は『私が戻ってきた』と勘違いして話をかけたそうです。そうしたら、その足が動き、母の目には確かに見えたそうです。
『白い足が四本、遠ざかっていくであろう様子』を。母は、愛犬がお別れを言いに戻ってきてくれたと思い泣いたそうです……
母に力があっても、私自身はそんな力はないだろうと思っています。『見えた……』と、勘違いしたことは何回かありますが……
しかし、私は信じています。理由は単純です。
身近な人間がここまで色々話してくれたら、疑う気すら起きないからです。