>>95
>国家予算レベルの甚大な被害が出たって話
たぶん間違いでは無いけれど真実でもない‥みたいな話なんだと思う。
ちなみに6万5千トン級の戦艦大和を建造するために当時の帝国海軍が費やしたお金は
(現代の貨幣価値でいえば)およそ3兆円ほどであったとか。
ここからはすごく大雑把な試算。
ざっくりとそれを根拠に計算すれば、真珠湾攻撃の際にそこに停泊していた軍艦は
戦艦8隻(4万トン×8=32万トン)、重・軽巡洋艦8隻(1万トン×8=8万トン)
それに駆逐艦30隻(1千トン×30=3万トン)とあとその他艦艇多数。
合計すると概ね40〜45万トン、でその80%強が沈没や座礁・大破などの甚大なダメージを受けたので
大きく見積もって「45万トン×80%=36万トンが損失されたと仮定する。
そしてこれを仮定数(2万トン=1兆円)で割ってみると、主要軍艦の被害だけで18兆円超となり
これに基地施設の被害や300機を超える航空機の焼失、さらに2400人の人命損失などを加算すると
総被害額は40〜50兆円であったと申告しても相応の説得力はあるし、
そしてそれは十分に(どこかの国の)国家予算レベルと評していい金額だと素直にうなずけもする。
だがここでリアルかつちょっと意地の悪い試算もしてみる。
先に行った「2万トン=1兆円定数」の試算は、あくまでも“新車購入時の価格”であって、
例えば500万円で買った新車が、その15年後にもらい事故で全損廃車になったとしても
損保会社がこれを“500万円の被害”と算定してくれるものでは無い。
とりわけ軍事兵器は性能の技術的な経時劣化によって急速にその価値を喪失してしまうものであるから
実際の被害額は最初の計算の1/50くらいであったと考えるのが、たぶん妥当なネット見積もりだろうか。
そしてそれはきっと、当時のアメリカ政府にとっては「国家戦略的に容認し得る程度の被害(※)」であったのだとオレは思う。
※‥俗に言う「コラテラルダメージ」ってヤツ