>>1で文化資本のことを書いたきっかけとしては、ウェブトゥーンが普及してきてるみたいだから見てみようかな、と思ってLINEマンガでパラパラ読んでみたときに感じたことがある。
ウェブトゥーンというのは「スマホで読むのに特化させたマンガ」のことなんだけど、これがまあ情報量スカスカで読み応えがないわけ。
マンガをこういう形で描くことそのものの是非は置いておくとして、
「やっぱりスマホ向けコンテンツばかり見てたら教養なんか身につかないよな」
「そしてスマホしか持ってなかったら、どうしてもそういうのばかり見ちゃうよな」
という危機感を持った。
ウェブトゥーンや縦長の動画のような「スマホ特化コンテンツ」の開発が活発になるということは、要するに「従来のコンテンツは基本的にスマホでは見づらい」ってことなんだよね。これまでのコンテンツは基本的に「横長の大画面」を想定しているわけで、それは映画から製本からステージから全部そう。
「いいものを見ていい人間になろう」という目的から考えると、これまでの長い歴史の中で積み上げられてきた「スマホには不向きのコンテンツ」を見る方がいいんだよね。現状、TikTokもインスタグラムもウェブトゥーンもスマホゲームも全部「よくてただの快楽、悪けりゃ時間の無駄」にしかなってないからさ。これからいろいろ素晴らしいスマホ向けコンテンツが増えてくるのかもしれないけど、それを待ってる暇があったら過去のアーカイブを活かそうよってことで。
スマホのスピーカーで交響曲を聴いても泣けないし、映画観ても迫力ないよ。
「でもスマホのが手軽じゃーん?」のままで本当にいいと思う?ということを考えてる。