「夢」
怖いって言うか少々暗い話。
親父が死んだ夢を見た。
直接死んだ現場とかを見たわけじゃない。
学校で「死んだ」という報告を聞いて、ただそれが信じられなくて、あてもなくふらふらしただけの夢。
目覚めて、まだ夢だと確信できなかった時、怖くて怖くて親父の部屋に行った。
そしたら、親父は普通に布団に入っていて、俺の存在に気づくとそのまま「おはよう」と言った。
その声を聞いて、なんだか泣きそうになった。というか嗚咽しかねた。
気づくとまだ五時くらいで、布団に入ったままの親父には泣いてるのを悟られなかった。俺は去り際に「ねみぃ」などと独り言のように―――親父に聞こえるように言って、自室に戻って布団をかぶった。
今思うと、けっこう情けない話。
しかも今朝だから困る。
人が死ぬ夢って、縁起がいいらしいよ。
夢のおかげで、普段気にしない人のありがたみがわかったりするしね。
横レス失礼しました。