でも...(カンッ)この森に(カカンッ)辿り着く(ギューン ギィィン!)生き物は多いんですよね?
好奇心というものほど強い本は存在しない。それは無限の知識を招き入れることができる。 「そうよ。動物であれ、人であれ、幽霊ですらもここにたどり着くの……心に迷いがあったり、助けを求めていたり……」 彼女は一息置く。 「この森は亜空間、要するに存在するし、存在しない空間なの。すべての世界線の中間地点……という言い方がしっくり来るかしら?」