>>862-863
シーリン「……ニャル?なんでここに……?」
すぐそばへ降り立ったキャプテンのメイドへ気をとられている内に、彼女が作り上げた狂気は一瞬にして消えていた。
そして、マンシュタインの声が届く。
『やめてくれ、その鬼畜は後で軍が裁く、自分は平気だ・・・やめろ』
確かに、シーリンの心に届いた。
その瞬間、シーリンは膝から崩れ落ちた。
人を、殺そうとした自身が恐ろしく感じたのだ。
トラウマに身を任せ、自分を見失い、人の恐れている顔を間近で……
シーリン「嫌……こんなの、私じゃない……」
自分の頭を抱えて自傷している。
フラン「シーリン……」
皆黙りこくっていた。結局、少将は捕縛されたものの多くのものが恐怖で震えていた。大砲より恐ろしいものはないと思っていたからである。目標は達成されたが皆まだびっくりしていた。
マンシュタイン「シーリン・・・」
大尉「マンシュタイン将軍、あのことは忘れましょう、明日はそこの湾で総督殿が艦隊決戦をするようです・・・支援できるように今日はぐっすり眠りましょう」